
22時のバイタルチェックで38.5度の発熱です!どうしますか?!
夜間の発熱って結構ありますよね。
そんなときは、待てる発熱か、そうでないかが重要です。
待てない発熱は、敗血症性ショック、細菌性髄膜炎、発熱性好中球減少症!
まず上記の疾患を鑑別します。
血圧低下はないか、頭痛はないか、背景に血液内科疾患がないかを確認します。
待てない発熱は各種培養を採取した上で抗菌薬を投与開始します。
ここで培養を採取しないと抗菌薬をDe-escalationをする情報を一つ失います。
抗菌薬を開始する前には培養を採取する(血液、痰、尿、膿など)
緊急時の抗菌薬の選択は、過去の培養結果もみつつ、基本的には感受性のある広域抗菌薬を選択とします。
上記以外にも、急激にSpO2が低下して胸部レントゲンでも肺炎を疑う所見があれば、早期の抗菌薬投与を検討します。
次に注意すべきは下記疾患です。
準緊急疾患:CAPD腹膜炎、急性閉塞性化膿性胆管炎、硬膜外膿瘍、複雑性尿路感染症、化膿性関節炎、壊死性胆管炎
上記疾患の鑑別には、腹部所見や関節所見、CVA叩打痛などの身体診察が重要となります。
その他、院内発熱の鑑別としては、有名な7Dというものがあります。
これは入院中の患者の発熱をみた場合に想起する必要のあるものです。
7D
Drug (薬剤熱)
Device(静脈ライン, フォーレなど)
DVT (深部静脈血栓症)
CD (CD腸炎)
Decubitus (褥瘡)
CPPD (偽痛風)
Debris (胆泥/胆管炎)
それ以外、感染症の鑑別の際に確認すべき項目は以下の覚え方があります。
救急にきた発熱患者を診る時などに役立ちます。
MATTEI SOS
Medication
Animal
TB
Travel
Exposure
Immunization
Sick contact
Onsen
Sexual History